【第一回】僕と九州と
今日も今日とて何でもない日だった。
病院に行って、小倉をウロウロするだけの、ただの土曜日。
ビタミン点滴の針が上手く刺さってくれなくて、左腕が再起不能になった、ただの土曜日。
友達がいない福岡に引越してきてから、できるようになったことが増えたので、今回紹介したいと思う。
まず、「ひとりご飯」
コミュ障で気にしいな私が、ひとりでご飯に行けるようになったことは、きっと明日槍でも降るであろう!というくらいすごいことだ。
(因みに今日は、朝マックしてからリバーウォークでオムライスを食べた)
まだちょっと人の目は気になってしまうが、「自分が思ってるより他人は自分に興味無い」という、タフな思考に切りかえることに成功して、さっき優勝した。
次、「バス」
「は?バス?」と思ったそこのあなた、バスです。
二十なんぼ生きてきて、初めてちゃんとバスの乗り方を覚えたのだ。
ちょうど住んでる地域を循環してるバスさんは、ICカードが使えないなんともアナログなバスなので、整理券を取り忘れたら詰む。(一回やった、今日もやりそうになった)
都会を走ってるものよりも長さがないため、博多→天神間を走るバスに乗った時は、最後列から運転席までが遠く感じたものだ。
「増えた」と言ったものの、これ以上浮かんでこなかったので、関東出身が九州の民になって受けた、カルチャーショックの話をしようと思う。
父親の親戚が九州に勢ぞろいしているため、九州の甘んまい醤油は、子供の頃から好きだった。スーパーやコンビニの寿司の小分けの醤油すら甘いのは結構びっくりしたが。実家に帰った時にいつも食べていた醤油を不味く感じたのは事実。舌が肥え始めたらしい。
JR鹿児島本線のボックス席は少し文句を言いたい。
同じ関東出身の同僚も「横並びにすればもっと人が座れるのに」と言っていた。ご最もである。
対面式の席で、知らない人が前に来た時の気まずさといったら。
(関東は横並びが主流)
あと、電車内にゴミ箱があるのは凄いなと思った。溢れかえっていたけど。
と、こんなにも福岡は住みやすいのかあと思い、仕事を辞めても福岡に永住したいような、したくないような、沢山の悩みと闇()を抱えた独身貴族が織り成すただの日記である。
特技は射撃です。どうぞよしなに。